ちょい悪おやじの!ちょい乘り四方山ブログ

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批判は無視します。他人の中傷にお付き合いするほど、残された時間は多くないのでね。

世界の天然ゴム供給

世界の天然ゴム供給
2015 年の世界の天然ゴム生産量は、1,231.4 万トンとなった。旺盛な需要とゴム価格の上昇に支えられ、
2000 年以降、生産各国では増産傾向が顕著となっており、生産が拡大している。
現在の天然ゴムの生産国を生産量の多い順に並べるとタイ、インドネシア、ベトナム、中国の順となっている。
1980 年代まではマレーシアが世界最大の生産国であったが、タイが国家主導で天然ゴムの生産に力を注いだ
ことにより、1980 年代後半から劇的な増産が行われ、1991 年から 1992 年にかけての時期を境に、マレーシ
アはタイとインドネシアに抜かれ一気に第3位にまで後退した。中でも大きくシェアを伸ばしたのがタイで、1970年
代までは 10%以下だったシェアが、現在では 30%を超えるまで拡大している。2015 年の天然ゴムの生産シェ
アは、タイ 36.4%、インドネシア 25.6%、ベトナム 8.3%、中国 6.5%となっており、これら上位 4 カ国合計で
76.8%を占めている。
タイでは、天然ゴム産業を国の基幹産業として位置づけ、天然ゴムは重要な輸出品目として政府が増産を
奨励している。特に 1990 年頃からマレーシアで開発された高収量クローンの導入・植え替えによって、単位面
積当たりの収量が飛躍的に増大し、それが増産の大きな要因となっている。また、ゴム樹栽培面積の拡張や内
需拡大にも積極的に取り組んでいる。
インドネシアは、ゴム樹栽培面積がタイの 1.2 倍と広大であるものの、単位面積当たりの生産性が低く、生産
量はタイの 86%程度に止まっている。近年は需要の伸びとゴム価格の上昇に支えられ、2002 年以降、順調に
生産を増加させてきた。リーマンショックによる世界的な金融不況の影響で 2008 年から 2009 年にかけて生産
量が減少したものの、近年は再び生産量は回復傾向にある。現在の生産性の低さを考慮すると、潜在的な生
産能力は最も高い国と考えることもできる。
マレーシアではマハティール政権が成立した 1981 年以降、工業化政策(ルック・イースト・ポリシー)がとられ、
これに伴い、脱一次産品化が進んだ。それでも 1980 年代は年間 150 万トン前後の天然ゴムを生産していた
が、1990 年代以降はゴム離れが顕著となり、2001 年の生産量はピーク時 1988 年の約半分の 88.2 万ト
ンまで減少した。しかし最近、政策転換がはかられ、ゴム樹栽培は国家目的に即した重要な役割を担うものとし
て見直され始めてからは、天然ゴムの生産量も徐々に回復しつつあったが、2007 年以降は再び減少傾向に転
じた。2014 年は 66.8 トン、2015 年は 72.2 万トンなっている。

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