ちょい悪おやじの!ちょい乘り四方山ブログ

①ネットビジネスのもうけ話と詐欺話
②街で拾ったおもろい事柄
③人生は・・・?うんちく
 オヤジの説教に付き合え
個人的な見解につき 評価は受けても
批判は無視します。他人の中傷にお付き合いするほど、残された時間は多くないのでね。

ゴムの商品知識

第 3 章 ゴムの商品知識
本章では、天然ゴム・合成ゴムの商品特性、歴史、生産・製造工程等について説明する。
第 1 節 ゴムの商品特性
第 1 項 天然ゴムと合成ゴム
自動車や航空機のタイヤ、各種産業用ゴム製品、競技用ボール、医療用手袋などゴム製品を作る原料には、
天然ゴム(Natural Rubber)と合成ゴム(Synthetic Rubber)が使用される。合成ゴムが主として石油
化学工業で生産される化学製品であるのに対して、天然ゴムはゴム樹(学名ヘベアブラジリエンシス=Hevea
Brasiliensis)から採取される一次産品である。いずれも強くて弾力性があり、金属や繊維、プラスチックなど他
の材料とは一線を画す材料であるといえる。
天然ゴムと合成ゴムの使用割合は、国際ゴム研究会(IRSG)の統計によると、2015 年の全世界のゴム消
費量(2,673.1 万トン)のうち天然ゴムは 1,216.7 万トンで 45.5%、合成ゴムは 1,456.4 万トンで
54.5%を占めている。天然ゴムの比率は 1960 年代半ばから 1990 年代まで 30%台(ただし 1978~
1980 年は 29%台)であったが、2000 年以降、40%台で推移している。
日本における天然ゴムの需要構造は、消費量全体の約 90%をタイヤ用途が占める。これに比べ合成ゴムで
は約 50%と小さく、天然ゴムのタイヤ依存度がきわめて高いことがわかる。天然ゴムの特性は一般的には弾力・
伸長・粘着・耐久性に優れていることだが、タイヤ用材料としては内部発熱が低く、破壊強度が大きく、また金属
との接着性がよいなどの特性をもっている。このため乗用車用の小型タイヤよりもトラック・バス用の大型タイヤに、
より多くの天然ゴムが使用される。
ゴムという言葉はチューインガム、アラビアゴムなどの植物性樹脂のガム(gum)からきている。ラバー
(Rubber)は英語で「こすって消す」(rub out)という意味で、字消しに由来する。またドイツ語でゴムを意
味するカオチューク(kautchuk)やフランス語のカオチュー(caoutchouc)はインディオの言葉で「涙を流す
木」を意味しており、ゴム樹が白い樹液を出すことに由来するといわれている。

×

非ログインユーザーとして返信する