ちょい悪おやじの!ちょい乘り四方山ブログ

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批判は無視します。他人の中傷にお付き合いするほど、残された時間は多くないのでね。

季節的変動要因

 季節的変動要因
第 1 項 各地域における季節的変動要因
ゴムの樹液は、原則 1 年を通じて生産される。しかし、生産周期があり、ひとつは、一般的に落葉期(ウィンタ
リング)から 1 ヶ月程度ずれた時期の「減産期」、もうひとつは、多雨季の「増産期」、これ以外の時期は通常の
生産期となる。
1.タイのウィンタリング等
① ウィンタリング=落葉期又は減産期
11 月から 12 月頃に雨季が終了すると、タイでは乾季が到来し、その後、4~6 月の間は減産期に入る。ゴ
ムの木の古い葉が落ち、新芽の準備のため樹液の出が悪くなることと、ゴム樹の保護という観点から、生産者は
タッピング(樹液の採取)を一時的に休止する。このため、天然ゴムの生産はこの時期著しく低下することにな
る。
② 通常の生産期
タイでは、5 月頃から雨季に入り雨量が増えるとゴムの木の新芽が出てその成育が早まり、タッピングが開始さ
れる。7月から10月頃までの通常の生産期では、ひどく生産が落ち込むこともないが、増産にも至らない生産状
況が続くことが多い。
③ 増産期
年末の 10 月~12 月にかけて多雨季に入り、それが明けると 1 月~3 月にかけて大増産期になる。雨季明
け直後は最も樹液が採取でき、ゴムの生産量も増加することになる。従って、在庫の積み増し時期でもあり、在
庫の激増により需給バランスが崩れることもままある。但し、異常な雨量になると樹液の採取そのものが行えない
こともあることに注意する必要がある。
2.マレーシア・インドネシアのウィンタリング
タイの落葉に続き、マレーシアやスマトラ北部でもやや遅れて落葉し、ウィンタリングに入る。その他のインドネシ
アでのウィンタリングは、スマトラ北部ではマレーシアと同様で、南半球地域では 9 月~11 月前後で、生産地帯
が広大であるため、全体としての生産量の落ち込みは表れにくく、減産幅は 1 割程度と言われている。
以上の主要生産国におけるウィンタリングの時期や生産量は、季節的変動や価格動向によって、年によって
異なっていることに留意する必要がある。また、特に乾季が長引き減産が予想される場合には、結果的に極端
な減産期となり、「ハード・ウィンタリング」、または「ダブル・ウィンタリング」と呼ばれ、需給タイト化の兆しと見られて
いる。
第 2 項 異常気象
近年の地球温暖化等により世界的規模で異常気象現象が発生し、地域的な大雨や干ばつが繰り返される
ことによって、天然ゴムをはじめ多くの農産物の生育に悪影響が及ぼされている。
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特に、ウィンタリングの時期に異常気象が重なると、超干ばつや大雨による洪水の被害が甚大になる。WMO
(世界気象機関)によれば、竜巻、高潮、熱波などの災害によって、500 億から 1,000 億ドルの損害が出て
おり、その被害の多くがアジア地域に集中しているとの統計がある。代表的な異常気象として「エルニーニョ現象」
「ラニーニャ現象」がある。

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