ちょい悪おやじの!ちょい乘り四方山ブログ

①ネットビジネスのもうけ話と詐欺話
②街で拾ったおもろい事柄
③人生は・・・?うんちく
 オヤジの説教に付き合え
個人的な見解につき 評価は受けても
批判は無視します。他人の中傷にお付き合いするほど、残された時間は多くないのでね。

タイ市場

第 2 項 タイ市場
タイは世界最大の天然ゴム生産国であり、ゴム取引の長い歴史を持つ。タイは世界で最も輸出量が多かった
ものの、昔から値段の決め方が買い手主導となっていたため、自身の国で価格の主導権を持ちたいとの意向から、
1990 年代にタイで 2 番目に大きい商業都市である南部のハジャイにあるタイゴム研究所内に現物取引所
(Central Rubber Market)を設立した。この Central Rubber Market とは農民がゴムを持ち寄り、値決
めをして売買する市場で、ここで値付けされた値段が、対外オファー(売り提示値段)の基準値となっている。
現在、タイの現物市場は全国で 3 カ所に増え、ハジャイの他にスラタニとナコンシータマラートにある。最近の取
引量の傾向としては、ハジャイ以外の地域が増加傾向を強めている。
日本は伝統的にタイ産 RSS3 の取引量が多いため、日本市場では、タイのシッパーが日々提示する対日商
社向けオファーをもとに算出される輸入採算価格が参考視されている。なお、タイのオファー価格を邦貨換算する
計算式は、([タイの現物オファー×為替)+輸入諸経費]となる。一般に、オファーは当該月より 2~3 カ月先
であるため、先積みに相当する為替先物を乗じて、それに海上輸送費(フレート)や輸送保険料(インシュラ
ンス)、輸入関税等の諸経費を加算する。
一方、2000 年 4 月に「農産品先物取引法」が施行されたことに伴い、2001 年 9 月、商品取引所「タイ農
業商品先物取引所(AFET:The Agricultural Futures Exchange of Thailand)」が設立されると、
2004 年 5 月に RSS3 号、2005 年 9 月に STR20、2006 年 3 月にラテックスの取引が開始された。取引
は、ザラバ仕法で行われており、バーツ建てである。
タイにおける商品先物取引所の設立の背景には、農業分野が同国にとって非常に重要な位置を占め、全人
口の 40%がこの分野に関わっていること、また農産品の輸出が外貨獲得の主要な収入源となっていること等が
ある。同国の農産品の輸出規模は、2011 年時点では年間 1 兆 4,477 億バーツで、中でも天然ゴムは約
54
4,409 億バーツと 30%を占め、同国農産物のうち最大の輸出品目となっている。タイにおいては、従来は価格
変動によるリスクをヘッジできる場が国内になかったことから、農産品の市場流通システムに責任を持ち、またこの
効率化をはかるための商品取引所設立が不可欠となっていた。
しかしながら、長期に亘る取引低迷により 2016 年に AFET では全商品の取引停止を行うこととなり、現在
は「タイ先物取引所(Thailand Futures Exchange)」にて RSS3 号のみが取引されている。

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