ちょい悪おやじの!ちょい乘り四方山ブログ

①ネットビジネスのもうけ話と詐欺話
②街で拾ったおもろい事柄
③人生は・・・?うんちく
 オヤジの説教に付き合え
個人的な見解につき 評価は受けても
批判は無視します。他人の中傷にお付き合いするほど、残された時間は多くないのでね。

マレーシア市場

第 3 項 マレーシア市場
マレーシアの天然ゴム先物市場は廃止されている。一方、現物については、マレーシア一次産業省に属するマ
レーシア・ゴム局(MRB:Malaysian Rubber Board)の中にあるマレーシアゴム取引所(MRE:
Malaysian Rubber Exchange)が、天然ゴムの価格算出とその価格を公表する業務を所管しており、この
公表価格は、同省のホームページに日々掲載されている。
天然ゴム価格の算出は、MRB メンバーの中から任意に抽出された、SMR20 のプロデューサーとディーラーから
のヒアリングによって集計される。ヒアリングした価格の平均値に調整を加えたものが、公表価格となる。公表価
格については、MRB のゴム特別委員会で定期的にチェックされている。問題が生じた場合は、マネージメント委
員会に報告され、審議を行うことになっている。
第 4 項 インドネシア市場
世界第 2 位の天然ゴム生産国であるインドネシアには、まだ公設の取引所が設立されていない。現物取引に
関しても、昔ながらの相対取引であり、産地の輸出業者がオファーを提示し、それに対し、輸入業者がビッド
(買い付け希望価格)を入れて値段を決めるというオーソドックスな取引形態となっている。
しかし、世界的に最も汎用されているスタンダード・グレードであるブロック状ゴム(TSR)はこのインドネシア産
が最も多く、米国の天然ゴム輸入のほとんどがこのインドネシア産 TSR で占められている。将来的には、タイを抜
いて世界最大の天然ゴム生産・輸出国となる可能性が高いことから、商業的な整備が急がれるところである。
第 5 項 中国市場
中国では、上海期貨交易所(SHFE : Shanghai Futures Exchange)に天然ゴムが上場されており、
同所では、ゴムの他に銅、金、亜鉛、アルミ、燃料油等の先物取引が行われている。
中国では、近年の急速な工業化に伴い、新ゴム消費量が伸びており、天然ゴム、合成ゴムともに世界最大の
ゴム消費国となっている。中国の自動車産業は2002年のWTO加盟以来、劇的な成長を遂げ、中国経済の
高度成長を後押しする牽引車となりつつある。中国の 2009年の販売台数は 1,383万台に達し、米国を超え
て世界一となり、2010 年には 1,826 万台と、一国の年間自動車生産台数としては史上最高を記録し、その
後も増加を続けている。こうした背景もあり、2010 年の SHFE におけるゴム先物の年間出来高は 1 億 6,741
万枚に達し、ゴム市場としても世界一の規模となった(2011 年は 1 億 429 万枚、2014 年は 8,863 万枚と
なり、世界最大を維持している)。今後も、ゴム需給の観点から中国の経済動向に注目する必要がある。
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第 6 項 ゴムの OTC 市場(ゴム・フォワード市場)
ゴムの OTC 取引は、シンガポールで活発に行われている。シンガポールの OTC 市場は、「インター・ディーラー
市場」と呼ばれ、ゴム・ディーラー、シッパー、日本商社などがプレーヤーとなって TSR20 を中心に取引を行ってい
る。
また、SGX では TSR20 を対象とした OTC クリアリングを行っている。

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