ちょい悪おやじの!ちょい乘り四方山ブログ

①ネットビジネスのもうけ話と詐欺話
②街で拾ったおもろい事柄
③人生は・・・?うんちく
 オヤジの説教に付き合え
個人的な見解につき 評価は受けても
批判は無視します。他人の中傷にお付き合いするほど、残された時間は多くないのでね。

第 2 項 売りヘッジ(ショート・ヘッジ=Short Hedge)

第 2 項 売りヘッジ(ショート・ヘッジ=Short Hedge)
将来のある時点で商品の売却を予定しており、今後の価格変動に係りなく現在の価格で商品を売却 した
い場合に用いるのが売りヘッジである。また、現在保有している商品の価値が下がることに対する、価格下落リス
クを避けるためにも使用される。
<売りヘッジの例>
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ゴムの輸入商社である B 社は、3 ヶ月後にゴム 100t を売却する契約を結んだ。現在のゴム価格は 250.0 円
/kg で、この契約によりB社は 3ヶ月後のゴム価格が 10円(1kg あたり)上昇すれば収入が 100万円(10
円×100,000kg)増加し、逆に価格が 10 円下落するごとに収入が 100 万円減少することになる。
そこで、B 社は値下がりによる損失を回避するために、ゴムの先物取引を利用して、リスク・ヘッジを行うことにし
た。
B 社はゴム先物市場 3 ヶ月後の限月に 260.0 円/kg で 20 枚売りポジションを(1 枚あたり 5,000kg×20
枚=100t)建てた。(取引単位:5,000kg、受渡単位:10,000kg とした場合)
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3 ヶ月後、B 社の懸念通りゴム価格が 240.0 円/kg に値下がりしたとする。現物価格と先物価格は連動すると
いう前提により、先物価格も 240.0 円/kg になったとする。
そのとき、先物取引で得られる利益は
(240.0(円)-260.0(円))×5,000(kg)×(-20(枚))=200 万円
一方、現物売却の収益は
240.0(円)×1,000×100(t)=2,400 万円
先物取引とあわせた収益は
2,400 万円+200 万円=2,600 万円
つまり、この場合も B 社は 1kg あたり 260.0 円でゴムを売却することができ、B 社はヘッジ取引により売却価格
を 1kg あたり 260.0 円で固定できたことになる。
今までの例でみたように、ヘッジ取引によって価格変動リスクを回避して、将来の現物取引に伴う利益を確保す
ることができるが、反対に利益増大の機会も失うことにもなる。しかし、ヘッジ取引の目的は、将来の不確実性を
取り除き利益を確保するということであるから、その目的が満たされている点を評価するべきである。

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