ちょい悪おやじの!ちょい乘り四方山ブログ

①ネットビジネスのもうけ話と詐欺話
②街で拾ったおもろい事柄
③人生は・・・?うんちく
 オヤジの説教に付き合え
個人的な見解につき 評価は受けても
批判は無視します。他人の中傷にお付き合いするほど、残された時間は多くないのでね。

用語解説

第 1 節 用語解説
•アクリロニトリル
化学式 CH2=CH-C≡N で表わされる無色透明で特有の刺激臭のある液体。アクリル繊維や合成樹脂
の原料として利用され、ブタジエンと重合して得られる合成ゴムとして、アクリロニトリル・ブタジエンゴム
(NBR)がある。NBR は、アクリロニトリルの含量によってゴムの性能が決まり、アクリロニトリルを多く含むもの
ほど耐油性、耐熱性が高くなり、ブタジエンが多いほど耐寒性が向上する。耐油性があることから自動車用部
品、オイルシールなどに利用されている。
•RSS(Ribbed Smoked Sheet)
リブドスモークドシート。ゴム樹から採取したゴム液を凝固させ、シート状に圧延したものを燻煙して仕上げる。
天然ゴムの代表品種で、目視により最上級 1X 号から以下 1 号、2 号、3 号、4 号、5 号まで 6 等級に格
付けされる。
•イソプレン
分子式 C5H8 で表わされる炭化水素で、動植物の体内でも生成されるものであるが、工業的には、ナフサ
などの熱分解の副生成物として得られる。天然ゴムと構造が極めてよく似ており、イソプレンを重合して作られ
るポリイソプレンは、合成天然ゴムと呼ばれる。天然ゴムに比べ、振動吸収性や電気特性が優れ、品質が均
一、透明で色調が明るく、臭いも少ないといった特徴を有する。また、機械的強度が大きく、物性のバランスも
よい。また、重合が行われる際の基質となる物質をモノマーといい、高分子(ポリマー)であるポリイソプレンの
基本構造の構成単位として、イソプレンモノマーとも呼ばれる。
•IR( Isoprene Rubber)
ポリイソプレンゴム。天然ゴムに最も近いといわれる合成ゴムで、イソプレンを重合してつくる。従来のゴムに比
べて分子構造の規則性が極めて高く、弾性、耐摩耗性、耐熱性にすぐれている。
•IRA(International Rubber Association)
国際ゴム協会。天然ゴムの生産流通、消費、各分野の業界団体によって構成される全世界規模の業界
任意団体。設立は 1971 年。
•IRCo(International Rubber Consortium Limited)
国際ゴム公社。天然ゴムの最大生産国であるタイ、インドネシア、マレーシアの 3 カ国が、現物買い付けや
供給量の調整(生産量と輸出量の削減)を行うことでゴム価格の高値安定化を図り、もって生産者(とり
わけスモールホルダー)の収入確保することを目的に設立した有限責任会社。ゴム買い付け機関であった旧
ITRCo(3 カ国国際天然ゴム公社)が 2003 年 10 月に転じたもの。
•インナーライナー
チューブレスタイヤにおいてチューブに相当する部分として、タイヤ内部に貼り付けられたゴムシート。気密保
持性の良い素材が使われ、釘が刺さったときなどの急激なエア漏れを防ぐ役割を果たす。
•ウィンタリング(wintering) 落葉期または減産期。
ゴム樹の落葉期。毎年 1 回 2~4 月に落葉し、新芽が出る時期を指す。その時期と期間は地域や、その
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年の気象状況によって多少異なるが、最も北緯に位置する生産地である中国の雲南省・海南省が 12~2
月、タイ、ベトナム、スリランカが 1~3月、マレーシアが 2~4月、インドネシアは地域が広いため特定の時期を
指すのが難しいが、だいたい 9~11 月となっている。落葉期の気候は乾期で雨量が極端に落ちる。タッピング
しても、ほとんど生産が上がらないため、生産者は生産活動を休止するのが一般的。一般に、ウィンタリングか
ら 1 ヵ月~1 ヵ月半程度ずれた時期を減産期といい、落葉期とは区別される。タイの場合、減産期は 4~6
月が中心。減産する度合いは、その年々の天候状況にもよるが平均 15~30%。ウィンタリングの期間が長く
減産の度合いが大きい場合をハード・ウィンタリングあるいはダブル・ウィンタリングと呼ぶこともある。需要タイトな
期間が長くなるため、一般的に相場は上昇しやすくなる。
•ANRPC(Association of Natural Rubber Producing Countries)
天然ゴム生産国連合。インドネシア、マレーシア、パプアニューギニア、シンガポール、スリランカ、タイ、インド、
ベトナムの 8 カ国で構成する。1970 年 10 月発足。
•SMR(Standard Malaysian Rubber)
マレーシア産の TSR。
•STR(Standard Thai Rubber)
タイ産の TSR。
•SIR(Standard Indonesian Rubber)
インドネシア産の TSR。
•SSR(Standard Singapore Rubber)
シンガポール産の TSR。
•SCR(Standard China Rubber)
中国産の TSR。
•SVR(Standard Vietnamese Rubber)
ベトナム産の TSR。
•エステート(estate)
ゴム樹を栽培し、ラテックスを採取する生産農園のうち、40 ヘクタール以上の規模のものをエステートという。
多収量の優良樹への植え替えを定期的に行い、土壌の改良その他の管理も行きとどいて、単位当たりの収
穫量が多い。国営のところが多く、タイでは REO(Rubber Estate Organization=ゴム農園機構)が有
名。
•SBR(Styrene-Butadien Rubber)
スチレンブタジエンゴム。合成ゴムの汎用銘柄で自動車タイヤに大量に用いられる。
•MRRDB(Malaysian Rubber Research and Development Board)
マレーシアゴム開発局。マレーシア産ゴムの研究開発業務を行う政府機関。
•エラストマー(elastomer)
弾性のある高分子物質をいう。ゴム業界では、産業用素材として天然ゴムおよび合成ゴムのゴム類全般を
指していう。
•エルニーニョ現象
太平洋赤道域の中央部(日付変更線付近)から南米のペルー沿岸にかけての広い海域で海面水温が
平年に比べて高くなり、その状態が 1年程度続く現象。エルニーニョ現象の原因はまだよくわかっていないが、エ
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ルニーニョ時には、日付変更線から南米大陸にかけての赤道太平洋で平年よりも海面水温が高まり、西部
熱帯太平洋では海面水温が平年よりも低くなる傾向がある。このような水温分布の変化が降雨の分布に影
響して、地球全体に異常気象をもたらす原因となると考えられている。
•オファー
売り出し値段。生産地の輸出業者が、買い手に対して売りたい提示値段のこと。
•オープンマーケット(open market)
ディーラー、ブローカー等の中間業者を通じて売買契約、輸出船積みがなされる国際市場。
•カーカス
トレッド、ビードワイヤーともに、タイヤを構成する 3 要素の一つである。カーカスは、ゴムで被覆した繊維コード
を貼り合わせ、層にして作られ、タイヤの構造を保持する骨格となる。カーカスがタイヤの中心から放射状に配
置されているタイヤはラジアスタイヤと呼ばれ、カーカスを斜めに配置し、複数枚重ねているものをバイアスタイヤ
という。ラジアスタイヤは高速安定性、耐久性等に優れ、乗用車用タイヤのほとんどに使用されている。一方、
ラジアスタイヤは乗り心地に優れ、トラック、バス用タイヤなどに使用されている。
•カップ・ランプ(cup lump)
ゴムの樹液を採取するためカップをゴム樹にとりつけるが、そのカップの中で樹液が自然に凝固したものをいう。
TSR の原料である。
•加硫
天然ゴムに硫黄を加えて熱すると、化学反応によって粘着性を防ぎ弾性も強化することができる。また、温
度の上昇により可塑性も加わる。加硫はゴム製品の実用的価値を高めるので、加工工程中最も重要なもの
である。また加硫後のゴムを加硫ゴム、加硫前のゴムを未加硫ゴムという。チャールズ・グッドイヤーがこれを発
見したといわれる。
•緩衝在庫(buffer stock)
天然ゴムの安定供給をはかるため、国際協定に基づいて政府・民間より資金を拠出して在庫を保有する。
現在のものは国際天然ゴム協定に基づくもので、在庫枠は 55 万トン(通常は 40 万トン、緊急時は 15 万
トンの積増しを行う。)である。
•グリーン・ブック
米国ゴム工業会、米国ゴム取引業者協会をはじめ各国ゴム業界団体が承認した天然ゴムの品質包装の
規格書。International Standards of Quality and Packing for Natural Rubber Grades という。
•合成ゴム(synthetic rubber)
石油化学コンビナートの一次製品エチレン・プロピレン、ブタン・プチレンからモノマーの重合体をつくり、精製し
た鎖状高分子合成物質。天然ゴム状の弾力を持っている。最も広く使われているのは、汎用銘柄の SBR
(スチレン・ブタジエン・ゴム)であるが、ほかに NBR(アクリロニトリル、ブタジエン・ゴム)、IR(ポリイソプレ
ン・ゴム)、ネオプレン・ゴム、ブチル・ゴムなど用途に応じて種類は多い。
•国際規格
天然ゴムの国際品質包装規格。各国の天然ゴム生産者、取扱業者、ゴム製品製造業者団体によって採
択承認された天然ゴム各品種等級の規格。「グリーン・ブック」に記されている。
•国際ゴム研究会( IRSG:International Rubber Study Group)
ゴムの需給統計のとりまとめ、情報収集を行っている各国政府加盟の調査機関。1934 年から活動してい
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た国際ゴム規制機構(IRRS)の発展的解消を受けて、1944 年 8 月に設立した。加盟国は 27 力国
(2015 年 7 月現在)で、日本、米国、欧州各国、タイ、インドネシア、マレーシアなどである。消費国と生
産国の双方が加盟するゴムの国際組織としては最も影響力をもっている。活動の目的は、1.世界ゴム事情
の研究、特にゴムの需給状況及びその見通しに関する研究、2.世界ゴム消費拡大を目的とした方策の考究、
3.現在または将来における特別な問題に対する適切な対策を立案し、その問題に関する報告および勧告の
加盟国政府への提出など。シンガポールに事務局がある。
•サイドウォール
タイヤが最もたわむ部分で、スムーズに屈曲することで役割を持つ。タイヤの側面でタイヤサイズやメーカー名
などが表示されている部分で、この部分が変形することで衝撃や遠心力への耐久性を発揮し、乗り心地や走
行性能を左右する。柔軟で対候性、対老化性に優れた素材が使われる。
•シッパー(shipper)
天然ゴムの場合生産地よりの輸出業者をいう。農園より集荷したシートゴム、クレープ類を選別包装するパ
ッ カー(packer)を兼ねるこ とが多い。TSR の場合は、原料ゴム を加工する工場、プロセ ッサー
(processor)も自ら輸出業務を行う。
•新ゴム
ゴムの需給統計上、生産量及び消費量について天然ゴムと合成ゴムを合算したものをいう。合成ゴム使用
比率は、合成ゴム消費量の新ゴム消費量に対する比率である。
•スチレン
スチレン(モノマー)は化学式 C6H5-CH=CH2 で表わされ、合成ゴムや合成樹脂の重合用の原料とし
て利用される無色透明の液体。特有の強い臭いがあり、一般的には、原油やナフサなどから得られたエチレン
とベンゼンを化学反応させてできるエチルベンゼンから、水素を取り除くという製法で造られる。
•スモールホールディング(small holding)
ゴム農園のうち面積が 40 エーカー未満の小農園をいう。タイでは、このスモールホールディングの占める割合
が全体の 90%と高い。インドネシア、マレーシアは 80%台。なおタイの場合、平均的なスモールホールディング
の保有ゴム栽培面積は 2.4ha といわれている。また、スモールホールディングを保有する零細農民をスモール
ホルダーという。
•ターミナルマーケット(terminal market)
消費地の工場向けの陸揚げ港をひかえ、生産地の一次市場と同様の役割を果たす集散地市場。
•タイヤコード
タイヤコードとはタイヤ補強に使用されるコードのこと。タイヤのトレッド面の内側に入っている繊維で、ゴムに
覆われている。タイヤの骨格部分にあたり、タイヤの強度と耐久性を向上させる役割をもつ。
•ダイレクト・トレード(direct trade)
天然ゴム市場において生産者(大規模農園、加工業者)と大口消費者(自動車タイヤメーカー等)と
の間で現物市場、中間業者を経由しないで契約される取引。
•タッピング(tapping)
成長したゴム樹から樹液を採取するために樹皮の皮質部に切りつけを行うことをいう。樹の周囲の 1/3~
1/4 を毎日午前4時前後の早朝に切り、樹の表面を一定の期間で位置を変えながら切っていく。またタッピン
グする作業者のことをタッパーという。

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