ちょい悪おやじの!ちょい乘り四方山ブログ

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批判は無視します。他人の中傷にお付き合いするほど、残された時間は多くないのでね。

裁定取引(アービトラージ:Arbitrage)とは

第 5 節 裁定取引
裁定取引(アービトラージ:Arbitrage)とは、ある 2 つ以上の市場価格の間に一定の関係が存在すると
の仮定のもとに、一定の関係から大きく逸脱した価格が形成されていると判断し、かつ将来的にその関係と整合
的な価格水準に収束することが予想される場合に、相対的に高いほうを売って、安いほうを買うことで利益を上
げようとする取引のことである。
ゴム市場において、活発に行われる裁定取引としては、異地点間(場所の違いによる)裁定取引(ロケーシ
ョン・アービトラージ)、異時点間裁定取引(タイム・アービトラージ)、グレード間アービトラージが挙げられる。
以下では、これらについて詳しく解説する。
第 1 項 ロケーション・アービトラージ(Location Arbitrage)
東京ゴム先物市場とシンガポール・ゴム先物市場などの関係に着目して、理論値に比べ、相対的に高いほう
を売り、相対的に安いほうを買い、理論水準に価格が収斂したときに反対売買をすることで利益を上げるオペレ
ーションをロケーション・アービトラージと呼ぶ。
(例)シンガポール・ゴム RSS3 の価格(FOB)が 250.00¢/kg、円建換算 275.00 円/kg、輸入諸経
費 13.00 円/kg とすると輸入採算価格は、288.00 円/kg となる。
将来的には東京ゴム先物市場の価格が輸入採算価格に収束されると予想される場合は、裁定取引を行う
ことで利益を獲得することが期待できる。ただ、上記の関係は、取引に伴い通常発生する手数料や税金等を無
視しているため、実際にはこのような手数料や税金等を考慮しても利益が上がる場合に、はじめて裁定取引が
行われるため、あるレンジで価格は変動することになる。
第 2 項 タイム・アービトラージ(Time Arbitrage)
基本的には先物価格が現物価格から計算した理論値から乖離したときに、相対的に高いほうを売って、安い
ほうを買うことで、将来、理論値に収束すれば利益をあげることができる。現物と先物の値差をベーシス、あるい
はサヤと呼ぶ。この現物と先物とのベーシスに着目した裁定取引をタイム・アービトラージという。現物に対して先
物が高い場合を順ザヤまたはコンタンゴといい、逆に先物が安い場合を逆ザヤ、バックワーデーションあるいはディ
スカウントという。また、先物の納会日までの期間と先物価格の関係をグラフに描いたときの曲線をフォワード・カー
ブといい、期間によるフォワード・カーブの形状のことを期間構造という。
また、理論値に収束するまでの期間がどのくらいかは判断がつかないことが多く、長期にわたり理論値からの乖
離が継続し、相場の好転が見られない状況で手仕舞いしなければならないこともあるため、裁定取引といえども
ある程度のリスクは存在することは認識しておかなければならない。
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第 3 項 グレード間アービトラージ
天然ゴムには RSS グレード及び TSR グレードという異なるグレードが上場されている。これらの異なるグレード
間の値差は一定ではなく、それぞれの需給関係に基づき伸び縮みしている。しかし、いずれも天然ゴムであること
には変わりなく、価格差によっては代替が促進されるため、一定の値差に収斂する習性がある。この習性を利用
することにより、一方のグレードで売り、他方のグレードで買う裁定取引が行われている。
先物
価格
期間
先物
価格
期間
順ザヤ時の
フォワード・カーブ
逆ザ

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